健康な時の検査結果がなぜ役立つの? ― ペットを見守るための検査データの定期蓄積

健康診断で⾏う検査の結果は、その時点での健康状態を知らせてくれるだけでなく、将来起こりうる体の変化に
いち早く気づいてあげるための貴重なデータとなります。

健康時の定期的なデータ蓄積が、病気の早期発見に役立ちます。

多くの検査項目には統計的に算出された参考基準範囲が設定されていますが、実際は個体毎に
少しずつ「正常である範囲」は異なります。このため若くて健康なうちに検査の値を蓄積して、
その子独自の参考基準範囲(ベースライン値)を知ってあげることが大切です。

犬は体のサイズや犬種等の個体差が大きく、猫は犬と比べて病気を
隠しがち。どちらも定期的な健康診断で行うベーシック検査データを
蓄積して、個々の体の中の小さな変化にいち早く気づいてあげること
こそ、健康寿命を延ばす鍵といえるでしょう。

健診結果のビッグデータでは、成犬でも4頭に1頭の割合で疾患疑いが検出されています。
1歳を過ぎたら年に1回、7歳頃からは年2回の定期健康診断を!

※検査結果の管理方法は、動物病院によって異なります。
受診先の動物病院でお確かめください。