腎臓病の早期発見に役立つ最新の検査

一生のうちに、犬は10頭に1頭、猫では3頭に1頭が腎臓病になるといわれています。
これほど一般的な病気ですが、早期に発見するのが難しい病気でもあります。

※具体的な診療内容は患者様の状態や動物病院によって異なります。受診先の動物病院で獣医師の先生にご相談ください。

アイデックスが10年の歳月をかけ、犬・猫専用に
研究・開発した腎臓病の早期発見に役立つバイオマーカー

IDEXX SDMA®は、IDEXX Laboratories, Inc.が
10年の歳月をかけて、初めて犬・猫専用の腎臓バイオ
マーカーとして研究・開発した検査です。アメリカでは
2015年7月より、日本では2016年7月よりアイデックス
の検査センターで受託検査を開始し、全世界で2,600万
検体以上*の検査実績があります。*2019年9月末現在

これまでの腎臓病検査と、どう違うのですか?

従来の血液化学検査項目(クレアチニン検査)だけでは、
腎臓の機能が約75%以上失われていないと異常が検出できない
ことが知られています。犬猫のために新しく開発された
血液化学検査項目IDEXX SDMA®(対称性ジメチルアルギニン)は、
腎機能の異常を早期に検出できるとされています。

どれぐらい早く腎臓病を発見できるのですか?

左は、血清クレアチニンとの比較で早期に腎臓病を発見できると
される犬・猫の月数です。早期発見により、腎臓を保護し
病気の進行を効果的に遅らせることが可能になります。
参考文献: Lulich et al. (1992); Brown (2013); Hall et al. (2014, 2016)

US本社で受託した検査結果に基づく IDEXX SDMA®傾向分析

IDEXX SDMA®を用いることで、クレアチニンのみに比較して
2倍以上の腎臓病、または、その疑いが検出されました。

国際的な第三者機関の慢性腎臓病ガイドラインに採用されています。

国際獣医腎臓病研究グループ( IRIS: International Renal
Interest Society)の最新慢性腎臓病ガイドラインに、IDEXX SDMA®
クレアチニン・血圧・尿中蛋白クレアチニン比(UPC)に加え、
“クレアチニンよりも感度の高い腎機能マーカーである可能性がある”
として採用されています。

腎臓病は、IDEXX SDMA®とクレアチニン等の検査結果を併せて診断されます。

慢性腎臓病は、国際的な慢性腎臓病ガイドラインで示されているようにIDEXX SDMA®と複数の検査項目を
併せて診断されます。IDEXX SDMA®のみが高値でも必ずしも慢性腎臓病であると断定できるわけではありません。
診断結果や治療は受診先の獣医師の先生の説明に従ってください。